
通販・EC事業では、Amazon、楽天、自社EC、D2Cブランドなど、さまざまな販売チャネルがあります。
一方で、売上が伸びてきた通販会社ほど、次のような課題に直面しやすくなります。
- 「顧客リストが取れず、こちらからマーケティング施策を展開できない」
- 「お客様と密なコミュニケーションが取れず、リピート率が低い」
- 「販売促進や改善のためのデータ分析ができない」
- 「Amazonや楽天の価格競争に巻き込まれている」
- 「モール外でマーケティングを実行したいが、何から始めればいいかわからない」
- 「Amazonレビューの競争で消耗している」
こうした課題を解決する手段のひとつが、LINE公式アカウントやLステップの活用です。
通販・EC事業におけるLINE活用は、単なる配信ツールではなく、購入者との接点を作り続けることができます。
通販・EC事業でLINEアカウントを使用する場合、設計イメージは以下の通りです。

活用次第で、顧客リストを取得し、リピート購入を促し、自社ECへの誘導や商品改善、レビュー対策まで行えるマーケティング基盤になります。
本記事では、通販・EC事業者向けに、LINE構築設計の考え方を解説します。
動画でも解説しています。
▼【完全感覚】たった20分でEC通販のLINE構築設計図作ってみた
目次
- 1 通販・EC事業がLINEを活用すべき理由
- 2 まずは購入者リストを取得する
- 3 LINE登録してもらうための特典設計
- 4 購入後のコミュニケーションでリピート率を高める
- 5 自社ECへの誘導導線を作る
- 6 顧客データを取得し、販売促進に活かす
- 7 お客様の声を商品改善に活かす
- 8 Amazonレビュー対策にLINEを活用する
- 9 新規顧客獲得にLINEを活用する方法
- 10 インフルエンサー選定で見るべきポイント
- 11 LINEでインフルエンサーごとの効果測定をする
- 12 定期購入・リピート購入を促すLINE活用
- 13 通販・ECのLINE設計で重要な考え方
- 14 通販・ECのLINE活用は、購入後の接点づくりが成果を左右する
- 15 【LINE運用で成果を上げたい方へ】お友達1,000人ロードマップ配布中!
通販・EC事業がLINEを活用すべき理由
通販・EC事業では、商品を購入してもらった後の関係構築が非常に重要です。
Amazonや楽天などのモールで商品が売れたとしても、購入者との関係がその場で終わってしまえば、次回購入や別商品の提案につなげにくくなります。
特にモール販売の場合、顧客情報を十分に取得できないケースも多く、企業側から自由にマーケティング施策を展開しづらいという課題があります。
そこでLINEを活用すると、購入後の顧客と直接つながることができます。
たとえば、
- 次回購入クーポンの配布
- 商品の使い方案内
- 飲み方・使い方の動画配信
- お客様アンケート
- 新商品の案内
- 自社ECへの誘導
- レビュー依頼
- 定期購入のリマインド
などを行うことができます。
通販・ECにおけるLINEは、購入後の顧客接点を作るための重要な導線です。
まずは購入者リストを取得する
通販・EC事業のLINE構築で最初に考えるべきなのが、購入者リストの取得です。
特にAmazonや楽天などのモールで販売している場合、購入者に直接アプローチする手段が限られます。
そのため、商品購入後にLINEへ登録してもらう導線を作る必要があります。
代表的な方法が、商品に同梱物を入れることです。
たとえば、
- チラシにQRコードを掲載する
- 商品パッケージにQRコードを印刷する
- サンクスカードにLINE登録案内を入れる
- 取扱説明書にLINE登録特典を掲載する
- 商品箱の内側にQRコードを設置する
といった方法があります。

↑フィットネスブランドの送付物に同封しているパンフレット
ただし、QRコードを置くだけ、同封するだけでは、LINE登録率は高くなりにくいです。ユーザーにとって、登録する理由が必要です。
LINEを使用したEC事業の導入事例はこちら↓
LINE登録してもらうための特典設計
購入者にLINE登録してもらうには、登録するメリットを用意する必要があります。
たとえば、以下のような特典が考えられます。
- 次回購入で使えるクーポン
- 商品の正しい使い方動画
- サプリの飲み方ガイド
- トレーニングメニュー
- レシピ集
- 保証延長
- 限定コンテンツ
- 会員限定セール情報
- 新商品先行案内
たとえばサプリメントであれば、ただ「LINE登録してください」と案内するよりも、
- 「効果的な飲み方をLINEで解説」
- 「飲み忘れ防止リマインドを受け取る」
- 「次回使える限定クーポンをプレゼント」
と伝えた方が登録されやすくなります。

↑配信メッセージのイメージ
トレーニング器具であれば、
- 「正しい使い方動画をLINEで受け取る」
- 「初心者向けトレーニングメニューを配布」
- 「目的別の活用方法を診断」
といった導線が考えられます。
LINE登録特典は、商品と関連性があるものにすることが重要です。
購入後のコミュニケーションでリピート率を高める
通販・EC事業で重要なのは、購入して終わりにしないことです。
商品を購入したお客様に対して、LINE上で継続的にコミュニケーションを取ることで、リピート購入につなげやすくなります。
購入後に次のような配信を行います。
- 購入のお礼
- 商品の使い方
- よくある質問
- 効果的な活用方法
- 開発ストーリー
- ブランドの想い
- お客様の声
- 次回購入クーポン
- 関連商品の案内

↑実際の配信メッセージ
販売している商品についてのコラムや誕生月クーポンを配信しています。
特に、商品名は知っていてもブランド名は覚えていないというケースは少なくありません。
そのため、LINEを通じてブランドの世界観やこだわりを伝え、商品だけでなくブランドそのもののファンになってもらうことが大切です。
ブランドへの信頼や愛着が高まれば、次回購入や別商品の購入にもつながりやすくなります。
自社ECへの誘導導線を作る
Amazonや楽天で販売している企業にとって、自社ECへの誘導は重要なテーマです。
モール内で販売し続けると、価格競争に巻き込まれやすく、手数料やレビュー競争の影響も受けやすくなります。
一方で、自社ECで購入してもらえれば、顧客情報を取得しやすくなり、継続的なマーケティング施策を展開しやすくなります。
ただし、Amazonや楽天で購入しているお客様を、自社ECへ移動させるのは簡単ではありません。
なぜなら、ユーザーにはモールで購入するメリットがあるからです。

そのため、自社ECへ誘導するには、モールで買うよりも自社ECで買う理由を作る必要があります。


LINE上では、Amazon、楽天、自社ECの購入導線を分けて表示しながら、自社ECで購入するメリットを伝える設計も有効です。
無理に自社ECだけへ誘導するのではなく、ユーザーが買いやすい選択肢を用意しつつ、自社ECを選ぶ理由を作ることが大切です。
顧客データを取得し、販売促進に活かす
通販・EC事業では、顧客データの活用も重要です。

LINE上でアンケートを実施すれば、購入者の属性や悩み、利用目的などを把握できます。
こうした情報を取得することで、販売促進や商品改善に活用できます。
たとえば、トレーニング用品を販売している企業であれば、
- 「プロテインに興味がありますか?」
- 「次に欲しい商品は何ですか?」
- 「自宅トレーニングで困っていることはありますか?」
といったアンケートを行うことで、次に販売すべき商品のヒントが得られます。
また、顧客データをもとに配信を切り分けることもできます。

このように、顧客の状態に合わせた配信ができるようになります。
お客様の声を商品改善に活かす
通販・EC事業では、商品を実際に使ったお客様の声が非常に重要です。

LINEを使えば、購入者に対してアンケートやフォームを送り、リアルな意見を集めることができます。
集めた声は、商品改善や新商品開発、LP改善、広告訴求の改善にも活用できます。
さらに、良い声が集まれば、お客様の声として販売ページやLINE配信内で紹介することもできます。

ただし、アンケートの質問数が多すぎると回答率が下がります。
短い時間で回答できる設計にし、必要に応じてクーポンや特典を用意すると回答されやすくなります。
Amazonレビュー対策にLINEを活用する
通販・EC事業者にとって、Amazonレビューは売上に大きな影響を与える要素です。
しかし、レビュー依頼のやり方には注意が必要です。
LINEを使えば、まず購入者に対して商品満足度を確認し、高評価の人にレビュー依頼を行う導線を作ることができます。
たとえば、LINE上で、「商品にご満足いただけましたか?」と質問し、5段階評価で回答してもらいます。
そこで高評価をつけた人 → Amazonレビューをお願いする、
一方で、
評価が低かった人 → レビュー依頼ではなく、改善のためのヒアリングやサポート案内を送る、
このような導線を作ることで、レビュー対策と顧客対応を両立できます。
ただし、レビューを書いた見返りとしてAmazonギフト券などを渡す施策は、規約上問題になる可能性があるため避けるべきです。
レビュー依頼は、あくまで自然な形で行う必要があります。
新規顧客獲得にLINEを活用する方法
通販・EC事業では、購入者向けのLINE活用だけでなく、新規顧客獲得にもLINEを活用できます。
代表的な施策のひとつが、インフルエンサーマーケティングです。
たとえば、InstagramやYouTubeで影響力のある人に商品を紹介してもらい、そこからLINE登録やLPへの誘導を行います。
導線としては、主に2パターンあります。
1つ目は、インフルエンサー投稿から直接LPへ誘導し、そのまま購入してもらう方法です。

2つ目は、一度LINEに登録してもらい、クーポン配布や商品説明、リマインドを通じて購入につなげる方法です。

どちらが良いかは、商品やLPの完成度、ユーザーの購買意欲によって変わります。
すでに購入意欲が高く、LPでしっかり購入まで促せる場合は、直接LP誘導でもよいでしょう。
一方で、比較検討が必要な商品や、複数商品を展開している場合は、LINEに登録してもらい、そこから継続的に案内する方が効果的な場合があります。
インフルエンサー選定で見るべきポイント
インフルエンサーマーケティングでは、フォロワー数だけを見て依頼するのは危険です。
フォロワーが多くても、実際の反応が低いケースはあります。
重要なのは、フォロワー数ではなく、アクティブなフォロワーがどれだけいるかです。

インフルエンサー選定で確認すべきポイント
たとえば、フォロワー10万人のインフルエンサーに依頼してほとんどLINE登録が取れないこともあれば、フォロワー2万人でも1回の投稿で数百人の登録が取れることもあります。

大切なのは、数ではなく反応率と相性です。
LINEでインフルエンサーごとの効果測定をする
LINEを活用すると、インフルエンサーごとの効果測定もしやすくなります。
Lステップなどの機能を使えば、流入経路ごとに登録者を分けることができます。

これにより、どのインフルエンサーからの登録者が多いのか、どの経路の購入率が高いのかを分析できます。

さらに、インフルエンサーごとにクーポンコードを分ければ、購入までの効果測定もしやすくなります。
インフルエンサーマーケティングを感覚で終わらせず、データをもとに改善できる点もLINE活用のメリットです。
定期購入・リピート購入を促すLINE活用
サプリメントや化粧品、健康食品などの通販では、定期購入やリピート購入が売上の鍵になります。
↑抽選クーポンの配布を通して、再購入を促すメッセージ
LINEでは、購入後のタイミングに合わせてリマインドを送ることができます。
このメッセージはイメージです。
たとえば、
- 商品到着後のお礼
- 使用開始から7日後の使い方フォロー
- 14日後のよくある質問
- 25日後の残量確認
- 定期購入更新前の案内
- 次回購入クーポン
- 飲み忘れ防止リマインド
などです。
特にサプリメントの場合、飲み忘れ防止リマインドは有効です。
ユーザーが希望する時間をLINE上で設定し、その時間に通知を送ることで、継続利用をサポートできます。
継続率を高めるには、商品を売るだけでなく、使い続けてもらうための支援が重要です。
通販・ECのLINE設計で重要な考え方
通販・EC事業でLINEを活用する際に重要なのは、購入後の流れまで設計することです。

そのためには、
- どの商品でLINE登録してもらうのか
- 何を特典にするのか
- 購入後に何を配信するのか
- どのタイミングでリピートを促すのか
- 自社ECへどう誘導するのか
- どの顧客データを取得するのか
- どうやってレビュー依頼を行うのか
を事前に設計することが重要です。
LINEは単なる販促ツールではなく、顧客との関係を深めるCRMの役割を持ちます。
通販・ECのLINE活用は、購入後の接点づくりが成果を左右する
通販・EC事業におけるLINE活用では、購入後の接点づくりが非常に重要です。
Amazonや楽天などのモールで販売しているだけでは、顧客情報を十分に取得できず、リピート施策や商品改善に活かしづらい場合があります。
通販・EC事業のLINE構築で大切なのは、購入してもらって終わりにしないことです。

購入後にLINEでつながり、ブランドのファンになってもらい、継続購入や商品改善につなげる。
この設計ができれば、LINEは通販・EC事業の売上とLTVを高める強力なマーケティング基盤になります。
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