
こんにちは。ショーゴです。
最近、LINE運用の現場でもAIの活用が一気に広がっています。
配信文やステップ配信、画像制作まで、AIを使えば短時間でそれっぽいものを作れるようになりました。
実際に、LINEの運用担当者であれば、
- 「配信文はAIで十分作れる」
- 「ステップ配信もAIに考えてもらえる」
- 「これからは運用の多くが自動化されていく」
と感じている方も多いと思います。
もちろんAIを使うこと自体は悪いことではありません。むしろ、うまく活用すればLINEの運用効率を大きく上げられます。
ただしここで一つ、考えなければいけないことがあります。
AIで簡単に配信が作れる時代に、なぜそのLINEを読み続けてもらえるのか。
なぜ、その配信から商品やサービスを選んでもらえるのか。
ここを考えずにただAIで作った文章を流し込むだけでは、LINE運用はどんどん機械的になっていきます。
LINEはお客様との距離を縮め、信頼を積み上げ、最終的に「この人から買いたい」「この会社に任せたい」と思ってもらうためのコミュニケーションの場です。
この記事では、今LINEを運用している方に向けて、AI時代におけるLINE運用の本質についてお伝えしたいと思います。

株式会社BALSA代表/Lステップ認定コンサルタント
LINE公式アカウントおよび、Lステップの構築・運用支援を基軸にしたマーケティング支援に従事。累計50社以上の企業LINE公式アカウントの立ち上げ運用に携わり、運用したアカウント数は累計200を超える。これまで担当した業種は、フィットネス、クリニック、学習塾、Webスクール、コンサルティング、ECなど、あらゆるジャンルでの運用に対応。
目次
AI時代に何が起こっているのか
繰り返しとなりますが、AIの作ったコンテンツが世に溢れた結果、何が起きているでしょうか?
Xで投稿された記事や、検索でヒットしたWebの記事、などなど。
それらを読み始めて「これ、絶対AIが書いたやつだ」と感じた瞬間、スッと読む気が失せてしまった。そんな経験はありませんか?
- 構成は整ってる。
- 誤字もない。
- 言ってることも、だいたい正しい。
でもなんだか人間味がなく、同じ味がする。
AIが作ったコンテンツが溢れれば溢れるほど、人は「本当に自分に向けて書かれているのか」を敏感に感じ取るようになっています。
AIが普及すると、誰でもそれなりに整った文章を書けるようになります。
商品の説明文も、広告文も、SNS投稿も、セールスレターも、ある程度の品質で作れるようになる。
つまり、これまで差別化要素となっていた、
- 「わかりやすい文章が書ける」
- 「情報をきれいに整理できる」
- 「それっぽい発信ができる」
ということの価値が、相対的に下がっているということ。
その結果、世の中には“正しそうな情報”が大量に増えるようになりました。
でも受け取る側からすると、逆に判断が難しくなります。
- 「どれも良さそうに見える」
- 「どれもそれっぽいことを言っている」
- 「でも、本当に信じていいのかわからない」
という状態になるからです。
ヒトが最後に購買を決める要素は何か?
では、そんな時代に、人が最後に購買を決めるのは何だと思いますか?
それは価格でも、品質でも、タイミングでもありません。
答えは「信用」です。
AIが普及するほど、
- 「どれも良さそうに見えるけど、本当に信じていいのか」
- 「これは本当に現場をわかっている人の言葉なのか」
- 「自分のことを考えて書かれているのか」
といったように、情報そのものよりも“誰が言っているのか”を見るようになっていきます。
だから最後に必要になるのが、「この人なら信じられる」「この会社なら任せられる」という信用です。人は最終的に「信用できる」と感じた相手からしか買わなくなっていきます。
これがAI時代に確実に起きていることだと僕は考えています。
では信用をどこで作っていくのか。
その答えのひとつがLINEです。
なぜLINEが「信用」を作れるのか
信用を築くためのツールとして、なぜLINEが有効なのでしょうか。
SNSでの発信と比べてみると、わかりやすいです。
XやInstagramは、フォロワー全員に向けて同じ情報を一斉に届けるものです。
個人に合わせた情報を届けることは難しく、双方向のコミュニケーションも取りにくい。
そしてAIが作ったコンテンツが増えれば増えるほど、タイムラインの中に埋もれていきます。
一方でLINEには、信用を築くための3つの強みがあります。
1. 相手の状況に合わせられる
LINEの大きな強みは、全員に同じメッセージを送るのではなく、相手の状況に合わせて情報を届けられることです。
例えばまだサービスを検討している人と、すでに購入してくれた人では、必要としている情報が違います。
検討中の人にとって必要なのは、いきなり購入を促す案内ではなく、
- 「自分に合っているのか」
- 「どんな人が利用しているのか」
- 「他社との違いはどこにあるのか」
といった、不安や疑問を解消する情報かもしれません。
一方既に購入してくれた人に必要なのは、商品の魅力を伝えることではなく、使い方の案内、継続のコツ、次のステップの提案、アフターフォローなどです。
つまりLINEでは、相手の状態に合わせて「今この人に必要な言葉」を届けることができます。
これは、信用を作るうえでとても重要です。
なぜなら人は、自分の状況を理解してくれている相手に対して、自然と安心感を持つからです。
反対に、まだ悩んでいる段階で売り込みばかり届いたり、すでに購入した商品を何度も案内されたりすると、「この会社は自分のことを見ていない」と感じてしまいます。
例えばLステップを活用することで、アンケートの回答内容、興味のあるテーマ、購入状況、来店履歴、クリックしたリンクなどをもとに、配信内容を詳細に分けることができます。
だからこそ、ただ情報を届けるのではなく、相手にとって「今の自分に関係ある」と感じてもらえる情報を届けられるのです。
2. 人の温もりや想いを届けられる
- 「この担当者に任せたい」
- 「この人のいるお店に行きたい」
という感情は、人と人との接点から生まれます。
例えばLINEを通じてスタッフの顔や人柄を届けることで、ブランドへの親しみと信頼を積み上げていけます。
スタッフの自己紹介、仕事への想い、お客様と向き合う中で感じたこと、日々のちょっとした気づきなど。
例えばパーソナルジムであれば、トレーナーがどんな想いで指導しているのか。
美容サロンであれば、スタッフがどんな悩みに寄り添っているのか。
クリニックであれば、先生やスタッフがどんな姿勢で患者さんと向き合っているのか。
そうした言葉が届くことで、受け取る側は少しずつ「この人たちは、ちゃんと向き合ってくれそうだ」と感じるようになります。
特に現場のスタッフや運営者本人が自分の言葉で書いたメッセージには、定型文では出せない温もりと感情があります。
うまく整った文章でなくても、その人の考え方や人柄がにじんでいるだけで、読み手には伝わるはずです。
信用は、会社名やサービス名だけで生まれるものではありません。
- 「この人が言っているなら信じられる」
- 「この人たちの考え方に共感できる」
という、人に対する感情から生まれます。
この感情の積み重ねが、信用につながると僕は思っています。
3. 担当者との関係を育てられる
もう一つ大きいのが、担当者ごとに関係性を作れることです。
店舗ビジネスやコンサルティング、スクール、クリニック、ジムのような業態では、お客様が選んでいるのは商品やサービスだけではありません。
実際には、
- 「この担当者だから続けられる」
- 「この人がいるから通いたい」
という理由で選ばれているケースも多くあります。
LINEでは、そうした担当者との関係性を配信にも反映できます。
たとえば、担当者ごとにセグメントを分けて、その担当者からのメッセージとして案内を届ける。
担当しているお客様だけに、近況報告やフォローのメッセージを送る。
一度接点を持った人に対して、その担当者の考え方や実績、日々の取り組みを届けていく。
そうすることで、お客様にとってLINEは「お店からのお知らせ」ではなく、「自分が知っているあの人からの連絡」になります。
人は知らない会社から売り込まれるよりも、知っている人から勧められた方が受け取りやすいものです。
だからこそ、担当者との関係性をLINE上で育てられることは、信用形成において大きな強みになります。
さいごに:人間の文章力が問われる時代になった
AIが文章を書き、画像を作り、接客までこなせる時代になりました。
だからこそ、最後の差別化は「信用」なのです。
LINEの配信も中身の文章がAIっぽければ、読み手は一瞬で気づきます。
自動化・効率化を追いすぎた結果、人間味が消えていく。
これは今のLINE運用において、一番陥りやすい落とし穴です。
だからこそ今、人間にしか書けない文章の価値が急上昇しています。
「人間にしか書けない文章」を作るために大切なのは、「画面の向こう側にいる人を、ちゃんと想像できているか」という問いを持ち続けること。
これは多くのアカウントの運用に携わってきた中で、僕も変わらず持ち続けている価値観です。
どんなにLINEやLステップの機能が進化しても、どんなにAIが文章を書けるようになっても、最後にその文章を読むのは人間です。
その人が「自分のために送られてきた」と感じられるかどうか。
その一点にこだわり続けることが、長期的な信頼構築につながると信じています。
AI時代だからこそ、人間味が武器になる。
そう信じて、僕は今日もLINEに向き合っています。
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