
飲食店の経営では、新規顧客の獲得だけでなく、一度来店したお客様に再来店してもらう仕組みづくりが重要です。
多くの飲食店では、食べログやホットペッパー、ぐるなびなどのポータルサイトを活用して集客しています。
しかし、ポータルサイトだけに頼っていると、以下のような課題が出てきます。
- 「新規のお客様をもっと増やしたい」
- 「一度来店してくれたお客様が常連にならない」
- 「ポータルサイトに依存せず、自社で顧客リストを持ちたい」
- 「SNSを始めても、来店につながっているか分からない」
- 「店舗の席数に限界があり、売上を伸ばしにくい」
このような課題を解決する手段の一つが、LINE公式アカウントの活用です。
LINEを活用すれば、チラシやLINE広告から新規顧客を獲得し、来店後のメッセージで再来店の促進、クーポン配信やファン化施策、通販案内まで行うことができます。
この記事では、飲食店がLINE公式アカウントを活用して、新規集客・リピーター獲得・売上アップにつなげる方法を解説します。
動画でも詳しく紹介しています。
▼【LINE公式×飲食店】SNS・ポータルサイトを使わずに新規集客する方法
目次
飲食店がLINEを活用すべき理由
飲食店の集客では、ポータルサイトやSNSがよく使われます。
もちろん、食べログやホットペッパー、ぐるなびなどのポータルサイトは今でも重要です。
お店の名前で検索したときに上位表示されやすく、ユーザーも予約に慣れているため、完全にやめてしまうのはリスクがあります。
ただし、ポータルサイトだけに頼ると、お客様との関係性を自社で蓄積しにくいという課題があります。
一度来店したお客様に再来店してもらいたくても、ポータルサイト上だけでは継続的な案内が難しい場合があります。
一方で、LINEに登録してもらえれば、お客様に直接情報を届けることができます。
たとえば、以下のような案内ができます。

※上記のLINEメッセージはイメージです。
- 季節限定メニューの案内
- 月替わりクーポンの配信
- 空席情報の案内
- イベントやキャンペーンの告知
- テイクアウトや通販商品の案内
- お友達紹介キャンペーン
- 再来店を促すメッセージ
LINEは、飲食店が自社でお客様との接点を持つための重要なツールです。
LINEでできること 9選
LINEでできること1:チラシから新規顧客を獲得できる
飲食店の新規集客施策として、チラシは今でも活用できます。
特に飲食店は商圏が限られることが多いため、店舗周辺のエリアに絞って認知を広げられるチラシは相性の良い施策です。
たとえば、以下のような配布方法があります。
- 店舗周辺の住宅街に配布する
- 近隣マンションに配布する
- 駅周辺で配布する
- オフィス街に配布する
- 商圏内のポスティングを行う
ただし、チラシを配るだけでは、効果測定が難しくなります。
- どれくらいの人がチラシを見たのか
- チラシから何人が来店したのか
- どのエリアの反応が良かったのか
こうした情報が分からないと、次回以降の改善ができません。
そこで、チラシにLINE登録用のQRコードを掲載します。
たとえば、チラシに、LINE登録で初回ドリンク1杯無料や500円OFFクーポンプレゼントなど特典をつけます。新規見込み客の集客と合わせて、LINE登録者を増やすことができます。
チラシからLINE登録につなげることで、チラシの反応を可視化できます。

さらに、一度LINEに登録してもらえれば、その後もクーポンやキャンペーンを配信して、来店につなげることができます。
LINEでできること2:LINE広告で地域に絞って集客できる
飲食店の新規集客では、LINE広告も有効です。
LINE広告では、地域を絞って配信できるため、店舗周辺の見込み客に向けて効率よくアプローチできます。
たとえば、以下のような配信が考えられます。
- 渋谷駅周辺に住んでいる人
- 新橋駅周辺で働いている人
- 店舗から半径数km以内にいる人
- 特定エリアに住むファミリー層
- 近隣の会社員
LINE広告で友だち追加を促し、登録後にクーポンやキャンペーンを配信すれば、来店のきっかけを作ることができます。
たとえば、以下のような流れです。

広告費を大きくかけられない場合でも、小さくテストしながら反応を見ることができます。
店舗周辺で新規顧客を増やしたい飲食店にとって、LINE広告は試しやすい集客施策の一つです。
LINEでできること3:一度来店した人をリピーター化できる
飲食店にとって、新規集客と同じくらい重要なのがリピーターづくりです。
一度来店してくれたお客様に、もう一度来てもらえるかどうかで、売上の安定度は大きく変わります。
LINEを活用すれば、来店後のお客様に再来店を促すことができます。
たとえば、店舗内にLINE登録用のQRコードを設置します。
- テーブル上のPOP
- レジ横のPOP
- メニュー表
- ショップカード
- 会計時の案内
- 店内ポスター
お客様がLINEに登録したら、以下のような配信ができます。
- 来店翌日のサンクスメッセージ
- 次回来店クーポン
- 季節限定メニューの案内
- 月替わりキャンペーン
- 誕生日クーポン
- 雨の日限定クーポン
- 常連向け限定メニュー
特に、クーポンには期限を設定するのがおすすめです。
たとえば、今月末まで使える、来店から7日以内に使えるなどの期限をつけることで、再来店のきっかけを作りやすくなります。
LINEでできること4:顧客リストを自社で蓄積できる
飲食店がLINEを活用する大きなメリットは、顧客リストを自社で持てることです。
SNSのフォロワーも大切ですが、SNSはあくまでプラットフォーム上のつながりです。
InstagramやTikTokでフォローされても、投稿が必ず見られるとは限りません。
また、フォローを外されると、その後の接点が途切れてしまいます。
一方で、LINEでは登録者に直接メッセージを届けることができます。
さらに、アンケート機能を活用すれば、メールアドレスや誕生日、住んでいるエリアなど詳細な情報を取得できます。

たとえば、LINE登録後にアンケートへ回答してもらい、そのお礼としてクーポンを配布します。
このようにすれば、LINE登録者を単なる友だち数ではなく、顧客リストとして蓄積できます。
将来的にLINEをブロックされたとしても、メールアドレスや電話番号などの情報を取得していれば、別の手段で案内できる可能性もあります。
▼SNS(インスタグラム)からの配信では見落とされがちだった出店情報をLINEから配信し、待ち時間の削減と売上を伸ばした事例
LINEでできること5:ファン化につながる情報発信ができる
飲食店のLINE活用では、クーポン配信だけでなく、ファン化につながる情報発信も重要です。
割引ばかりを配信していると、「安いときだけ来るお客様」が増えてしまう可能性があります。
そこで、店舗の魅力や世界観が伝わる配信を行います。
たとえば、以下のような内容です。
- 新メニュー開発の裏側
- おすすめの食べ方
- 仕入れへのこだわり
- スタッフ紹介
- 店主の想い
- 人気メニューの誕生秘話
- 自宅でできる調理のコツ
- 食材の豆知識
- イベント準備の裏側

飲食店(たこ焼き屋)で実際に配信しているおすすめトッピング案内の配信
たとえば焼肉店であれば、自宅でお肉をおいしく焼く方法や、タレの作り方、部位ごとの食べ方などを配信できます。
こうした情報は、すぐに来店につながらなくても、お店への親近感や信頼感を高める効果があります。
お客様がこのお店、面白い、また行きたいと感じるきっかけをLINEで作ることができます。
LINEでできること6:ポータルサイト依存を減らせる
飲食店の中には、ポータルサイトから離脱して、自社のLINEや予約システムで集客したい、と考える店舗もあります。
ただし、ポータルサイトを完全にやめるのは慎重に考える必要があります。
食べログやホットペッパー、ぐるなびなどは検索に強く、ユーザーも予約に慣れています。
そのため、すでに集客できているポータルサイトを急にやめると、新規流入が減ってしまう可能性があります。
おすすめは、ポータルサイトとLINEを併用することです。
たとえば、以下のような役割分担です。

ポータルサイトで新規のお客様と接点を持ち、来店後にLINE登録してもらう。
そこから再来店クーポンやキャンペーン案内を配信する。
このようにすれば、ポータルサイトの強みを活かしながら、自社の顧客リストも増やしていけます。
LINEでできること7:口コミや紹介を促せる
飲食店の集客では、口コミや紹介も重要です。
LINEを活用すれば、来店後のお客様に口コミ投稿や友達紹介を促すことができます。
たとえば、以下のような配信です。

※上記はイメージです。
- ご来店ありがとうございました。よろしければ口コミ投稿にご協力ください
- お友達紹介でドリンク1杯サービス
- 紹介された方も、紹介した方も500円OFF
- LINE登録者限定の紹介キャンペーン実施中
このようなキャンペーンを設計すれば、既存のお客様から新規のお客様につなげることができます。
また、紹介用のQRコードや専用リンクを発行すれば、誰からの紹介なのかを把握しやすくなります。
来店後の満足度が高いタイミングで案内することで、口コミ投稿や紹介につながりやすくなります。
LINEでできること8:インフルエンサー施策の効果を測定できる
飲食店の集客では、グルメ系インフルエンサーとのコラボも有効です。
ただし、インフルエンサー施策では、効果測定が課題になることがあります。
- 「投稿を見た人が何人来店したのか」
- 「どのインフルエンサー経由で登録されたのか」
- 「本当に来店につながったのか」
こうした情報が分からないと、次回以降の施策判断が難しくなります。
LINEやLステップを活用すれば、インフルエンサーごとに専用のLINE登録リンクやQRコードを発行できます。

来店や会計時にクーポンを提示してもらうことで、どのインフルエンサー経由で来店したかを確認することができます。

このようにすれば、インフルエンサー施策の成果を可視化できます。
- 「誰の投稿から何人LINE登録したのか」
- 「そのうち何人が来店したのか」
- 「どの施策が費用対効果が高かったのか」
こうしたデータをもとに、次回以降のPR施策を改善できます。
LINEでできること9:店舗の席数を超えて売上を作れる
飲食店の売上には、席数や営業時間の上限があります。
どれだけ人気店でも、店舗で提供できる食数には限界があります。
そこで考えたいのが、店舗外での売上づくりです。
たとえば、以下のような商品をLINEで案内できます。

たとえば、もつ鍋店であれば、自宅で楽しめるもつ鍋セットをLINE登録者に案内できます。
焼肉店であれば、お肉セットや自家製タレを販売できます。
居酒屋であれば、冷凍惣菜やギフトセットを案内できます。
一度来店してお店の味を知っているお客様に案内するため、通販商品への関心も高まりやすくなります。
店舗の席数に限らず、LINEを通じて追加の売上を作ることができます。
飲食店がLINEを導入する際のポイント
飲食店がLINEを導入する際は、ただアカウントを作ってクーポンを配るだけでは成果につながりません。
重要なのは、新規集客から再来店、ファン化、売上アップまでの導線を設計することです。
1. LINE登録のメリットを明確にする
お客様は、理由がなければLINEに登録しません。

そのため、登録するメリットを分かりやすく伝えることが重要です。
たとえば、以下のような特典です。
- 初回ドリンク無料
- 500円OFFクーポン
- 誕生日クーポン
- 限定メニューの案内
- 空席情報の案内
- 常連向けキャンペーン
- 通販商品の先行案内
登録することで得られるメリットを明確にしましょう。
2. チラシや店内POPにQRコードを設置する
LINE登録の入口は複数用意するのがおすすめです。
- チラシ
- 店内POP
- テーブル上の案内
- レジ横
- メニュー表
- ショップカード
- SNSプロフィール
- ポータルサイト内の説明文
お客様が自然にLINE登録できる導線を作りましょう。
3. アンケートで顧客情報を取得する
LINE登録後は、簡単なアンケートを活用して顧客情報を取得します。
たとえば、好きなメニュー、来店目的、誕生日、利用シーンなどを聞くことで、配信内容を分けやすくなります。
4. クーポンだけでなく、ファン化配信も行う
割引クーポンだけに頼ると、価格で来店するお客様が増えやすくなります。
店舗のこだわり、スタッフ紹介、食材の豆知識、調理のコツなど、お店のファンになってもらうための配信も行いましょう。
5. ポータルサイトとLINEを併用する
ポータルサイトは新規流入に強く、LINEは再来店や顧客リスト化に強いツールです。
どちらか一方に偏るのではなく、それぞれの役割を分けて活用することが重要です。
まとめ:飲食店のLINE活用は、集客とリピーター化の両方に効果的
飲食店がLINEを活用することで、新規集客、再来店促進、顧客リスト化、ファン化、通販販売まで幅広く対応できます。
特に、以下のような課題がある飲食店にはLINE活用がおすすめです。
- 新規顧客を増やしたい
- 一度来店した人を常連にしたい
- ポータルサイト依存を減らしたい
- 自社で顧客リストを持ちたい
- 地域密着で集客したい
- チラシや広告の効果を測定したい
- インフルエンサー施策の成果を見える化したい
- 店舗の席数を超えて売上を作りたい
LINEは、単なるクーポン配信ツールではありません。
新規顧客との接点を作り、来店後の再来店を促し、お店のファンになってもらい、店舗外の売上にもつなげられるコミュニケーションツールです。
ポータルサイトやSNS、チラシ、LINE広告と組み合わせながら、LINEを自社の顧客リストづくりとリピート施策の中心に置くことで、飲食店の集客力と売上を高めやすくなります。
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