不動産管理・賃貸仲介のLINE設計図を徹底解説!物件提案・顧客管理・問い合わせ対応を効率化する方法

不動産業界では、賃貸仲介、売買仲介、不動産管理など、扱う業務が幅広く、顧客対応も複雑になりがちです。

 

特に賃貸物件を扱う場合、次のような課題を抱える企業も多いのではないでしょうか。

 

 

  • 「お客様の予算に合った物件を提案したい」
  • 「希望地域に沿った新着物件情報だけを送りたい」
  • 「相談に来たお客様を追客したい」
  • 「1つのLINEアカウントで担当者ごとに顧客管理したい」
  • 「来店やイベントの予約管理が煩雑になっている」
  • 「入居後の問い合わせ対応を自動化したい」
  • 「顧客情報を蓄積し、次回提案に活かしたい」

 

こうした課題に対して、LINE公式アカウントやLステップは有効な手段になります。

ただし、不動産は高単価で、顧客ごとの希望条件も細かく分かれるため、LINEを入れればすぐ成果が出るという単純なものではありません。

 

重要なのは、顧客情報を正しく取得し、希望条件に合わせて配信・提案・追客を行う設計を作ることです。

本記事では、不動産管理・賃貸仲介におけるLINE構築設計の考え方を解説します。

 

動画でも解説しています↓

 

不動産管理のLステップ活用事例を紹介!活用する際の注意点も解説

 

【この記事を書いた人】 株式会社BALSA メディア編集部 Lステップ正規代理店として、累計100社以上の企業、300以上のLINE公式アカウントの導入・運用を支援。その実績に基づく“現場で使える情報”を発信しています。

 

不動産業界でLINE構築が難しいと言われる理由

不動産業界は、LINEと相性が良いと言われることがありますが、不動産会社でLINEアカウントを使用する場合、設計イメージは以下の通りです。

 

 

おすすめ物件の配信や来店予約、問い合わせ対応、追客など、LINEで活用できる場面は多くあります。

しかし、不動産のLINE構築は決して簡単ではありません。

 

理由は、顧客ごとの条件が非常に細かいからです。

たとえば賃貸物件であれば、顧客によって希望条件が異なります。

 

  • 希望エリア
  • 家賃予算
  • 間取り
  • 入居希望時期
  • 駅からの距離
  • ペット可否
  • 築年数
  • 初期費用
  • 同居人数
  • 通勤・通学先
  • こだわり条件

 

これらの条件を無視して一斉配信をしてしまうと、ユーザーにとって不要な情報ばかり届く状態になります。

不動産のLINE活用では、「誰にでも同じ物件情報を送る」のではなく、「その人に合った情報を届ける」設計が重要です。

 

お客様の予算に合った物件を提案する

賃貸仲介でまず重要なのは、お客様の希望条件を取得することです。

LINE登録後にアンケートを設計し、細かな顧客情報を取得します。

 



これらの情報をもとに、顧客ごとに物件を提案します。

物件提案の方法には、大きく2つあります。

 

1つ目は、条件に応じて自動配信する方法です。
たとえば、予算やエリアごとにタグを付け、その条件に合う物件情報を自動で送る方法です。

 

 

2つ目は、アンケート情報をもとに担当者が手動で提案する方法です。

賃貸物件の場合は、手動提案の方が向いているケースも多くあります。

 

なぜなら、不動産会社側として優先的に案内したい物件がある場合や、条件だけでは判断できない細かな提案が必要になることが多いからです。

 

たとえば、同じ家賃でも、駅距離、築年数、周辺環境、初期費用、入居時期などによって提案内容は変わります。

そのため、アンケートまでは自動化し、物件提案は担当者が行うという設計が現実的です。

 

希望地域に沿った新着物件情報を送る

不動産のLINE活用で効果的なのが、希望エリアごとのセグメント配信です。

 


 

たとえば、LINE登録時に希望エリアを取得しておけば、上記のようにユーザーを分類できるので、それぞれの条件に合った新着物件情報だけを配信します。

 

これにより、ユーザーにとって関係のない物件情報を減らし、興味度の高い情報だけを届けることができます。

 

入居希望時期に合わせて配信頻度を変える

物件情報の配信頻度は、入居希望時期によって変えるべきです。

 

たとえば、今すぐ引っ越したい人や1ヶ月以内に入居したい人は、積極的に物件を探しています。

 

 

 

 

 

このようなユーザーには、毎日でも新着物件や候補物件を送る価値があります。

 

 

一方で、3ヶ月後、半年後に引っ越したい人に毎日物件情報を送っても、タイミングが早すぎる可能性があります。



 

 

 

その場合は、

  • 週1回のおすすめ物件
  • 2週間に1回のエリア情報
  • 引っ越し準備のチェックリスト
  • 家賃相場の情報
  • 希望条件の見直し案内

 

などを送る方が自然です。

 

つまり、同じ賃貸希望者でも、今すぐ引っ越したい人と3ヶ月後引っ越しを考えている人とでは、配信設計を変える必要があります。

 

LINE登録時のアンケートで入居希望時期を取得しておくことで、適切なタイミングでアプローチできます。

 

相談に来たお客様を追客する

不動産では、一度相談や来店をしたものの、その場で成約しないお客様も多くいます。

たとえば、

 

  • 来店予約をしたが来店しなかった
  • 内見予約をしたがキャンセルした
  • 内見したが成約しなかった
  • 予算が合わず保留になった
  • 希望エリアで条件に合う物件がなかった
  • 他社と比較中になった

 

こうしたお客様をそのまま放置してしまうと、他社で契約されてしまう可能性があります。

LINEを活用すれば、状況に合わせた追客ができます。

 

たとえば、内見後に成約しなかった人には、

 

  • 別物件の提案
  • 予算を少し下げた物件
  • 条件を一部変えた物件
  • 初期費用を抑えた物件
  • 同じエリアの新着物件
  • 内見可能日の再案内

 

などをお送りします。

↑ダンススクールで使用しているリマインドメッセージの例

 

ダンススクールのLINE導入事例はこちら

 

また、来店予約をしたけれど、来なかった人には、

 

  • 別日程でのご案内も可能です
  • オンライン相談もできます
  • ご希望条件に近い物件が出ました

 

といった再アプローチもできます。

不動産では、成約しなかった人をどう追いかけるかが非常に重要です。

 

担当者ごとに顧客を管理する

不動産会社では、複数の営業担当者が1つのLINEアカウントを使うケースもあります。

このときに課題になるのが、担当者ごとの顧客管理です。

 

  • 「誰がどのお客様を担当しているのか」
  • 「どの物件を案内したのか」
  • 「どこまでやり取りが進んでいるのか」
  • 「成約したのか、まだ追客中なのか」

 

が分からなくなると、対応漏れや二重対応が起きやすくなります。

 

Lステップでは、スタッフごとに権限を分けたり、担当者ごとのやり取りを管理したりできます。

 

 

たとえば、

担当者A、担当者B、で顧客を分けたり、

来店済/内見済や、

入居前の契約書対応中、契約更新のリマインド

といったユーザーのフェーズに合わせたタグ付で管理が可能です。

 

担当者ごとに管理できれば、チームで運用しても情報が整理されやすくなります。

 

成約済みのお客様を配信対象から除外する

不動産のLINE運用では、成約済みのお客様への配信管理も重要です。

 

たとえば、すでに契約が終わっているお客様に対して、引き続き賃貸物件の案内を送り続けると、違和感を与えてしまいます。

 

そこで、成約済みタグを付け、物件紹介の配信対象から除外します。

 

一方で、成約済みのお客様を完全に削除する必要はありません。

なぜなら、不動産には次回の契約更新や引っ越し、紹介、売買相談など、将来的な接点があるからです。

 

例えば、こんな配信が可能です。

 

 

成約済み顧客は配信しないのではなく、目的に合った配信へ切り替えることが重要です。

 

来店・イベント予約をLINEで管理する

不動産会社では、来店予約、内見予約、住宅展示会、内覧会、相談会などのイベントを実施することがあります。

これらの予約管理をメールや電話、Googleフォームで行っている場合、管理が煩雑になりやすいです。

 

LINEを活用すれば、イベント予約からリマインド、来場後の追客まで一貫して管理できます。

 

たとえばイベント案内から前日までは、このような流れを作ります。

 

 


当日、アクセス情報やリマインド連絡を配信後、来場したユーザーへの流れのイメージはこちらです。

 

 

イベント後には、取得した情報をもとに、

 

  • 「ご予算に近い物件があります」
  • 「同じエリアで別の内見会があります」
  • 「個別相談の日程を調整できます」

 

といった追客も可能です。

 

LINE以外から申し込んだ人もLINE登録につなげる

イベントや内見会の申し込みは、LINEだけでなく、ホームページやLP、チラシ、外部フォームから入ることもあります。

 

この場合も、LINEへつなげる導線を作ることができます。

たとえば、イベント会場にチェックイン用のQRコードを設置し、来場時にLINE登録してもらう方法です。

 

これにより、ホームページやチラシ経由で申し込んだ人も、イベント後にLINEで追客できます。

 

 

 

すべての予約をLINEに統一しようとするのではなく、LINE以外の導線と併用しながら、最終的に顧客情報をLINEに集約していく設計が現実的です。

 

GoogleフォームよりLステップの回答フォームが向いている理由

イベント予約や相談予約でGoogleフォームを使っている企業も多いでしょう。

ただし、Googleフォームで取得した情報は、そのままLINE上の顧客情報には反映されません。

 

一方で、Lステップの回答フォームを使えば、回答内容を顧客情報としてLINE内に蓄積できます。

たとえば、

 

  • 希望エリア
  • 予算
  • 入居希望時期
  • 来店希望日
  • 内見希望物件
  • イベント参加履歴

 

 

などを顧客情報として保存できます。

その情報をもとに、後日セグメント配信や個別提案ができるようになります。

 

不動産のように顧客情報をもとに提案する業種では、回答フォームを活用するメリットが大きいです。

 

入居後の問い合わせを自動化する

不動産管理では、入居後の問い合わせ対応も大きな業務負担になります。

リッチメニューでよくある質問に対応する

入居後の問い合わせ対応では、まずよくある質問をLINEのリッチメニューにまとめて、いつでもLINEから確認できるようにします。

アニマルクリニックで実際に使用しているリッチメニューと回答フォーム

 

動物病院におけるLINE導入事例の詳細はこちら

 

問い合わせがよくある、下記の項目に対する回答をフォームで作成しておきます。

 

  • 鍵をなくした
  • 水漏れが起きた
  • エアコンが動かない
  • 契約内容を確認したい
  • ゴミ出しルールを知りたい
  • 駐車場について聞きたい
  • 更新手続きについて知りたい
  • 退去方法を知りたい
  • 設備トラブル
  • 契約・更新
  • 退去手続き
  • 駐車場・駐輪場
  • ゴミ出し
  • 騒音トラブル
  • 緊急連絡先
  • 支払いについて

 

ユーザーがよくある質問をタップすると、24時間いつでも回答が表示されるようにします。

 

これにより、よくある問い合わせは自動で解決できるようになります。

 

それでも解決しない場合のみ、お問い合わせフォームへ進んでもらう設計にすることで、電話対応やメール対応の店舗で働くスタッフの負担を減らします。

 

顧客情報を蓄積する

不動産のLINE活用では、顧客情報の蓄積も重要です。

 

弊社で運用しているLステップの管理画面(デモ) 
→ユーザーの行動に合わせてタグ付けをし、顧客情報の蓄積、管理を行える

 

LINE上でアンケートや回答フォームを活用すれば、顧客ごとの情報を蓄積できます。

 

たとえば、

 

  • 希望エリア
  • 希望家賃
  • 間取り
  • 入居希望時期
  • 内見履歴
  • 問い合わせ履歴
  • 担当者
  • 成約状況
  • 入居後問い合わせ履歴
  • 更新時期

 

などです。

 

これらの情報が蓄積されれば、更新案内や住み替え提案など、次回の案内に活用できます。

 

また、どの物件リンクをタップしたか、どのイベントに申し込んだかといった行動データも参考になります。

 

不動産では、顧客の条件や行動履歴に基づいた提案が重要になるため、LINEをCRMとして活用する視点が必要です。

 

顧客情報のバックアップも必要

LINE上に顧客情報を蓄積することは有効ですが、注意点もあります。

 

LINEにはアカウント停止や運用上のリスクがあるため、重要な顧客情報は別の形でもバックアップしておくべきです。

 

たとえば、

 

  • スプレッドシートに連携する
  • CRMに登録する
  • メールアドレスも取得する
  • メルマガと併用する
  • 定期的に顧客データを出力する

 

といった方法です。

 

↑スプレッドシートでの顧客情報バックアップのイメージ

 

LINEは強力な顧客接点ですが、すべてをLINEだけに依存するのではなく、バックアップの仕組みも用意しておくことが重要です。

 

不動産管理・賃貸仲介のLINE設計で重要な考え方

不動産のLINE構築で重要なポイントは、次の3つです。

 

ポイント1:顧客条件を正確に取得すること

不動産では、希望エリア、予算、入居時期、間取りなどによって提案内容が大きく変わります。


そのため、LINE登録直後のアンケート設計が非常に重要です。

 

ポイント2:顧客の状態に合わせて配信を変えること

今すぐ引っ越したい人と、半年後に引っ越したい人では、必要な情報も配信頻度も異なります。


成約前、成約後、入居後でも届けるべき情報は変わります。

 

ポイント3:担当者と顧客情報を整理すること

複数の営業担当者が関わる場合、誰がどの顧客を担当しているのかを明確にし、対応漏れを防ぐ必要があります。

不動産のLINE活用は条件取得と追客設計が成果を左右する

不動産管理・賃貸仲介におけるLINE活用では、ただ物件情報を配信するだけでは成果につながりません。

 

顧客ごとの条件を取得し、その条件に合わせて提案・追客・管理を行うことが必要なため、不動産業界のLINE構築では、自動化しすぎないことが大切です。

 

希望条件の取得や予約管理、問い合わせ対応は自動化しつつ、物件提案や追客は担当者が丁寧に行う、

などバランスを重視しましょう。

 

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