
近年、採用活動の難易度は高まっています。
特に中小企業や立ち上げ間もない企業では、求人媒体に掲載しても応募が集まりにくい、採用コストが高い、欲しい人材に出会えないといった課題を抱えているケースも少なくありません。
これまでの採用は、求人媒体や人材紹介会社に掲載し、求職者からの応募を待つ形が一般的でした。
最近では、企業から候補者へ直接アプローチする「ダイレクト採用」がトレンドとなっています。
相性が良いツールとして挙げられるのが、LINE公式アカウントやLステップです。
ダイレクト採用でLINEを活用する際の、具体的な運用設計イメージは以下の通りです。

LINEを活用すれば、広告やSNS、説明会、採用LPなどで接点を持った候補者をリスト化し、企業理解を深めながら、説明会・面接・採用までの導線を設計できます。
本記事では、人材採用におけるLINE構築設計の考え方を解説します。
動画でも解説しています。
▼【神業】たった20分で採用のLINE構築設計図作ってみた
目次
- 1 採用活動でよくある課題
- 2 LINEは採用の集客媒体ではなく、受け皿
- 3 広告とLINEを組み合わせた採用導線
- 4 SNS採用とLINEの相性
- 5 LINE登録時にアンケートで候補者情報を取得する
- 6 LINEでスカウト型のアプローチもできる
- 7 企業理解を深めるステップ配信
- 8 堅苦しくない情報発信で会社の雰囲気を伝える
- 9 企業説明会への集客にLINEを使う
- 10 説明会後・面接前後の離脱を防ぐ
- 11 アルバイト採用にもLINEは使える
- 12 オフライン説明会とLINEを組み合わせる
- 13 求人媒体経由の候補者もLINEへつなげる
- 14 採用LINEでブロックされるリスクへの対策
- 15 LINEとメールは併用する
- 16 採用LINEに予算をかけるべきタイミング
- 17 採用LINEで重要な考え方
- 18 人材採用のLINE活用は、候補者との関係構築が成果を左右する
- 19 【LINE運用で成果を上げたい方へ】お友達1,000人ロードマップ配布中!
採用活動でよくある課題
採用活動では、次のような悩みがよくあります。
- 「求人媒体に掲載しても応募が集まらない」
- 「どの媒体に予算を使えばいいかわからない」
- 「応募はあるが、面接に来てもらえない」
- 「途中で連絡が取れなくなる」
- 「思っていた人材と違う人が応募してくる」
- 「採用コストが合わず、費用対効果が悪い」
- 「説明会に来た人をその後追いかけられていない」
- 「SNSのフォロワーはいるが、採用につながっていない」
こうした課題は、単に求人媒体を増やすだけでは解決しにくい場合があります。
重要なのは、採用候補者との接点を作り、その後の関係を継続できる仕組みを持つことです。
その受け皿としてLINEを活用できます。
LINEは採用の集客媒体ではなく、受け皿
まず押さえておきたいのは、LINE自体は採用の集客媒体ではないということです。
LINEを作っただけで、勝手に求職者が集まるわけではありません。
採用でLINEを活用するには、LINE登録へつなげる入口が必要です。
たとえば、
- 採用広告
- 採用LP
- 自社ホームページ
- オウンドメディア
- X
- YouTube
- TikTok
- 企業説明会
- 就職イベント
- 学校訪問
- インターン募集
などです。
これらの媒体や接点からLINEに登録してもらい、その後の説明会案内、面接誘導、候補者教育、追客に活用するのが基本です。

つまり、LINEは集客そのものを担うのではなく、採用候補者とつながり続けるための受け皿です。
広告とLINEを組み合わせた採用導線
採用活動で広告を活用する場合、よくある導線は次のような流れです。

しかし、この流れでは、LPを見たものの応募しなかった人が離脱してしまいます。
そこで、LP上にLINE登録導線を用意します。

応募フォームに進むほど熱量が高くない人でも、LINE登録ならハードルが低くなります。
一度LINEに登録してもらえれば、後日、説明会案内や社員紹介、募集職種情報を届けることができます。
採用LPで取りこぼしていた見込み候補者を、LINEでフォローできるようになります。
SNS採用とLINEの相性
近年は、社長や社員がSNSで発信し、そこから採用につなげるケースも増えています。
たとえば、SNS(X、YouTube、TikTok、Instagram)などで企業の考え方や働く人の雰囲気を発信し、この会社で働いてみたいと思ってもらう採用手法です。
ただし、SNSのフォロワーは顧客リストではありません。
誰が投稿を見ているのか、誰が採用に興味を持っているのか、フォロワーの中で誰が応募候補者なのかは見えにくいです。
そこでLINEに登録してもらう導線を作ります。
たとえば、社長のSNS投稿から、
- 「採用情報はLINEで配信中」
- 「社長と話せるカジュアル面談はこちら」
- 「インターン募集情報をLINEで受け取る」
と案内します。
SNSで興味を持った人をLINEに登録してもらうことで、採用候補者としてリスト化できます。
SNSは認知と興味づけ、LINEは候補者管理と追客という役割分担ができます。
LINE登録時にアンケートで候補者情報を取得する
採用LINEでは、登録直後にアンケートを設計することが重要です。
アンケートで候補者の情報を取得しておけば、その後の配信やスカウトに活用できます。
たとえば、以下のような項目を聞くことができます。
- 新卒か中途か
- 希望職種
- 興味のある事業
- 現在の職種
- これまでの経験
- 学歴/専攻
- 希望勤務地
- 転職希望時期
- インターン希望の有無
- 説明会参加希望の有無
この情報をもとに、候補者ごとに配信を切り分けられます。
たとえば、
マーケティング職に興味がある人 → マーケティング職の募集情報を送る。
営業経験がある人 → 営業職の求人案内を送る。
インターン希望者 → インターン説明会を案内する。
このように、登録者全員に同じ情報を送るのではなく、候補者の関心に合わせて情報を届けることができます。
LINEでスカウト型のアプローチもできる
LINE登録時のアンケートで候補者情報を取得しておけば、企業側から個別にアプローチすることもできます。
たとえば、
- 「営業経験あり」
- 「マーケティング職希望」
- 「インターン希望」
- 「東京勤務希望」
- 「転職時期3ヶ月以内」
といった条件に合う候補者に対して、個別に案内を送ることができます。
これは、LINEを使った簡易的なスカウト施策とも言えます。
求人媒体に掲載して応募を待つだけでなく、LINE上に蓄積した候補者情報をもとに、企業側から声をかけることができます。
特に中小企業やベンチャー企業の場合、求人媒体で大手企業と同じ土俵で戦うのは簡単ではありません。
だからこそ、SNSや広告で接点を作り、LINEで候補者と直接つながり、個別にアプローチする設計が有効です。
企業理解を深めるステップ配信
採用活動では、応募数だけでなく、ミスマッチを減らすことも重要です。
- 「思っていた人材と違う人が応募してくる」
- 「入社後にギャップが生まれる」
- 「企業文化に合わない人が応募してくる」
こうした課題がある場合、採用前の教育が不足している可能性があります。
LINEのステップ配信を使えば、応募前の候補者に対して企業の理解を深める情報を届けられます。
たとえば、
- 会社の理念
- 事業内容
- 代表メッセージ
- 社員インタビュー
- 1日の働き方
- 入社後のキャリア
- 求める人物像
- 実際のプロジェクト紹介
- 社内文化
- よくある質問
などです。
↑配信イメージ
採用候補者が企業を深く理解したうえで応募すれば、ミスマッチを減らしやすくなります。
堅苦しくない情報発信で会社の雰囲気を伝える
採用ページや求人票だけでは、会社の雰囲気が伝わりにくいことがあります。
特に若い世代やインターン希望者は、給与や条件だけでなく、
- 「どんな人と働くのか」
- 「社内の雰囲気はどうか」
- 「自分が馴染めそうか」
- 「成長できる環境か」
を重視することがあります。
LINEでは、堅苦しい企業説明だけでなく、会社の裏側や日常も届けられます。
たとえば、
- 社員の日常
- 社長の考え
- オフィスの様子
- 社内イベント
- インターン生の声
- 仕事の裏側
- 若手社員の成長ストーリー
などです。
候補者に、この会社いいかも、と思ってもらうためには、条件だけでなく、人や雰囲気が伝わる情報発信が重要です。
企業説明会への集客にLINEを使う
採用LINEは、企業説明会への集客にも活用できます。
一度LINEに登録してもらえば、説明会開催時に直接案内を送ることができます。

採用媒体経由のメールでは、他社の案内に埋もれてしまうことがあります。
一方で、LINEであれば候補者に直接届けやすくなります。
さらに、説明会に申し込んだ人には、前日リマインドや当日の案内も送れます。
説明会後・面接前後の離脱を防ぐ
採用活動では、説明会や面接の途中で候補者が離脱することがあります。
たとえば、
- 説明会に申し込んだが参加しない
- 説明会には来たが面接に申し込まない
- 一次面接には来たが二次面接に来ない
- 途中で連絡が取れなくなる
- 他社に決まってしまう
こうした離脱を防ぐために、LINEでリマインドや追客を行います。

LINEで適切にリマインドすることで、選考途中の離脱を減らせます。
アルバイト採用にもLINEは使える
LINE採用は、新卒・中途採用だけでなく、アルバイト採用にも活用できます。
アルバイト採用では、応募後に連絡が取れなくなる、面接に来ない、採用後に初出勤までつながらないといった課題がよくあります。
LINEを使えば、面接日までこのようなメッセージ配信ができます。

採用が決まった後の初出勤日まで、LINEでメッセージを配信することで、モチベーションの維持に繋がります。

特に若年層ではメールよりLINEの方が見られやすい場合もあるため、連絡手段として有効です。
オフライン説明会とLINEを組み合わせる
採用イベントや合同説明会に出展する企業も多いでしょう。
しかし、イベント会場で話を聞いてもらっても、その後の接点が作れなければ意味がありません。
そこで、ブースにLINE登録用のQRコードを設置します。
たとえば、
- 「説明会資料をLINEで配布中」
- 「LINE登録で次回説明会情報を受け取る」
- 「登録者限定で社員インタビュー動画を配信」
- 「カジュアル面談の予約はこちら」
と案内します。

オフラインイベントは、その場で終わらせず、LINE登録につなげることで採用資産になります。
求人媒体経由の候補者もLINEへつなげる
求人媒体や人材紹介サイトから説明会に参加した人も、LINE登録につなげることができます。
媒体経由の連絡は、他社の案内に埋もれやすく、候補者との接点が弱くなりがちです。
そこで、説明会参加時や資料配布時にLINE登録を促します。
たとえば、
- 「今後の選考案内はLINEでも受け取れます」
- 「社員インタビュー動画をLINEで配信しています」
- 「次回面談日程をLINEから調整できます」
と案内します。

これにより、外部媒体経由で出会った候補者も、自社の採用リストとして蓄積できます。
採用LINEでブロックされるリスクへの対策
採用LINEでは、ブロックされるのではないかと不安に感じる企業もあります。
もちろん、不要な配信や頻度の高すぎる連絡はブロックにつながります。
しかし、必要な情報を適切に届ける設計ができていれば、LINEは有効な連絡手段になります。
ブロック対策として重要なのは、
- 希望職種に合った情報だけを送る
- 説明会や面接など必要な案内を中心にする
- 配信頻度を高くしすぎない
- 候補者にとって役立つ情報を送る
- LINE以外の連絡手段も確保する
ことです。
特に採用では、LINEだけに依存するのは危険です。
候補者のメールアドレスも取得し、LINEとメールの両方で接点を持つことが大切です。
LINEとメールは併用する
採用活動では、LINEとメールを併用するのがおすすめです。LINEは、説明会案内や面接リマインド、短い連絡に向いています。
一方で、メールは正式な案内や長文の情報共有、資料送付に向いています。
また、LINEがブロックされた場合やアカウントの問題が起きた場合でも、メールリストがあれば連絡手段を確保できます。
採用活動では、LINEだけで完結させるのではなく、LINEとメールを組み合わせて候補者との接点を持つ設計が重要です。
採用LINEに予算をかけるべきタイミング
採用にLINEを導入する際は、予算配分も重要です。
LINE構築にいきなり大きな予算をかければよいわけではありません。
もし採用候補者を集める媒体がまだない場合は、先に集客媒体を整える必要があります。

こういった施策です。
LINEは、その受け皿として機能します。
すでにSNSや採用LP、広告、説明会などで候補者との接点がある企業であれば、LINE導入の効果が出やすくなります。
逆に、候補者との接点がまったくない状態でLINEだけ作っても、登録者が集まらず成果につながりにくいです。
採用LINEで重要な考え方
採用LINEを設計するうえで重要なのは、次の3つです。
1. LINEは集客媒体ではなく受け皿であること
広告、SNS、採用LP、説明会などから候補者をLINEに登録してもらい、その後の関係構築や追客に活用します。
2.候補者ごとに情報を分けること
希望職種、経験、興味、選考状況に応じて配信を切り分けることで、候補者にとって必要な情報を届けられます。
3.企業理解を深める教育配信を行うこと
採用のミスマッチを防ぐには、応募前から会社の価値観や働き方を理解してもらう必要があります。
人材採用のLINE活用は、候補者との関係構築が成果を左右する
人材採用におけるLINE活用は、単なる応募受付ツールではありません。
採用活動で大切なのは、応募を待つだけではなく、候補者と接点を持ち続けることです。
SNSや広告、説明会で接点を作り、LINEで関係を深め、企業理解を高めたうえで応募・面接・採用へつなげる。
この設計ができれば、LINEは人材採用における有効なダイレクト採用の仕組みになります。
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