
「LINE公式アカウントを運用しているが、友だちが増えて管理が追いつかない」
「もっと一人ひとりに合わせた配信をして売上を上げたい」
そんな悩みを解決するのが公式LINEアカウントと連携して使用できるCRMツールです。
2025年12月末時点で、国内の月間利用者数が1億人を超えるLINEは、企業にとって最大の接点です。
しかし、標準機能だけでは自動化できず手間がかかったり、顧客分析に限界があるため機会損失に繋がることもあります。
本記事では、LINE公式アカウント運用実務の視点から、
- 主要なLINEのCRMツールの比較
- Lステップ等の拡張機能との違い
- 自社に最適な1台を選ぶための決定的なポイント
を徹底解説します。
株式会社BALSA メディア編集部
Lステップ正規代理店として、累計50社以上の企業、250以上のLINE公式アカウントの導入・運用を支援。その実績に基づく“現場で使える情報”を発信しています。
目次
LINEと連携できるCRMツールとは?LINE公式アカウントとの違いと導入メリット
LINEのCRMツールとは、LINE公式アカウントにAPI連携させ、顧客データの蓄積・分析・活用を高度化する外部システムの総称です。
なぜ今、LINEでの顧客管理(CRM:カスタマーリレーションシップマネジメント)が必要なのか?
従来のメールマガジンは開封率が30%以下に低下している一方、LINEは開封率60%以上、クリック率もメルマガの数倍と言われています。(※2)
しかし、単に「全員に一斉送信」するだけでは、ブロック率が高まるばかりです。
現代のマーケティングでは「適切な人に、適切なタイミングで、適切な情報を届ける」パーソナライズが不可欠です。
LINEのCRMツールを導入することで、ユーザーの属性(性別・居住地)や行動履歴(クリックしたURL・購入商品)に基づいた「1対1のコミュニケーション」が可能になります。
あわせて、自社の商品やサービスを気に入ってくれるお客様を精度高く見極め、アプローチするためには、流入経路の可視化やクロス分析などを使用した高度なデータ分析が必要不可欠です。
(※2)参照:https://linestep.jp/lp/01/comparison.html
標準機能とCRMツールの決定的な違い
LINE公式アカウントの「標準機能」とCRMツールの「機能」には、主に以下の3つの違いがあります。
違い1: 顧客データの詳細度
標準機能では「誰がどのボタンを押したか」を個別に特定するのが困難ですが、CRMツールでは顧客ごとに詳細なログを保持できます。
違い2: セグメント配信の柔軟性
標準ではみなし属性による配信が主ですが、ツールを使えば「30日以内に購入がない人」「アンケートで『興味あり』と答えた人」といった細かい絞り込みが可能です。
違い3: 自動応答・シナリオの分岐
ユーザーの回答に応じて、送るメッセージをリアルタイムで分岐させる複雑なステップ配信が組めます。
導入で得られる3つのメリット(自動化・分析・LTV向上)
メリット1. 自動化で運用工数の大幅な削減
CRMツールを導入すると、これまでスタッフが手動で行っていたルーティーンワークをシステムに任せることができます。
- 営業時間や駐車場などの、よくある質問に対して、AIや自動応答機能で返答することができます。顧客を待たせず、スタッフの電話対応時間を削減できます。
- 外部の予約システムと連携し、トーク画面内で空き状況の確認から予約完了まで完結できます。
- 友だち登録日後に「お礼」、3日後に「クーポンの使い方」、7日後に「限定キャンペーン」といった一連の流れを自動で配信します。
メリット2. 精度の高い分析でマーケティングの可視化
標準機能では難しい「友だちの質」を、流入経路ごとに分析できるようになります。
- 広告、Instagram、店頭の卓上POPなど、それぞれの経路ごとに専用のURL(またはQRコード)を発行でき、どの媒体が最も「購入につながる質の良い友だち」を集めているかを判別できます。
- 「どのボタンをクリックしたか」「どの動画を最後まで見たか」といった行動を個人単位で記録します。これにより、興味関心に基づいたグループ分けが可能です。
- お友だち全員に送るのではなく、反応の見込める層にだけ送ることで、メッセージ配信通数を抑えつつ、高い成約率を維持できます。
メリット3. LTVの最大化でファン化と継続
「一度買って終わり」ではなく、長期的なお付き合いを実現するための仕組み作りが可能です。
- 購入した商品の消費期限や、前回の来店から1ヶ月経過したタイミングで「そろそろいかがですか?」と自動でメッセージを送信し、再来店のきっかけを自然に作ります。
- 「30代・女性・敏感肌」など、顧客属性に合わせた美容情報を届けるといった、自分ごと化しやすいメッセージを送ることで、ブランドへの信頼感を高めます。
- LINE内に会員証を組み込むことで、カード忘れや紛失によるチャンスロスを防ぎ、リピート率向上に直結させます。
【目的別】LINEのCRMツールおすすめ6選
多くのツールが存在しますが、大きく3つのカテゴリーに分類できます。
【コスパ・多機能】店舗、個人事業主、企業向け
無料プランがあり始めやすく、マーケティング機能がほぼ全て揃っているツールです。
1. Lステップ/Maneql株式会社
Lステップは、国内シェア最大級、機能の豊富さと自由度が魅力です。
属性や行動履歴に基づいたタグ管理や条件分岐により、ターゲットを絞り込んだ精緻なアプローチが実現できます。
これにより、「資料請求済み」「セミナー申込」「購入済み」といったフェーズごとの振り分けから、各フェーズに最適な情報の配信までをすべて自動化し、運用の手間を最小限に抑えつつ成約率を最大化できます。
2. L Message(エルメ)/ 株式会社ミショナ

L Message(エルメ)は、無料プランが充実しており、初期費用を抑えたい層に人気です。
画面の見やすさと設定がしやすさに定評があり、初めての方でも迷わずステップ配信を構築できます。必要な基本機能を凝縮しているため、まずは手軽に自動化を始めたい方に最適です。
【セキュリティ重視向け】複数人、複数部署での管理が可能
部署を超えた管理運用を行いたい官公庁や自治体に人気で、配信がメインの運用を組織で行いたい企業や団体に向いているツールです。
3. Liny(リニー)/ソーシャルデータバンク株式会社

Liny(リニー)は、高度な安全性が求められる公的機関に選ばれる、情報発信に優れたツールです。
リッチメニューやチャット管理など操作がしやすく、専門知識がなくても扱えるため、複数人での共同管理にも適しています。
さらに、専任アドバイザーや有人チャットによる手厚いサポート体制が整っており、導入から運用まで安心して進められる点が大きな強みです。
4. Mico Engage AI(ミコ エンゲージ AI)/株式会社Mico

Mico Engage AI(ミコ エンゲージ AI)の最大の特徴は、自社システムや既存CRMとのシームレスな連携、および膨大なデータ処理能力です。
高いセキュリティレベルを基盤に、営業・マーケティング・CSなど複数部署を横断した高度な運用を可能にします。
独自のデータ活用やシステム統合を前提とし、組織全体でLINEを戦略的に活用したい企業に最適です。
【データ連携重視の企業や事業者向け】シームレスな対応から顧客満足度を高めるツール
既存の自社DBやECサイトなど、外部のマーケティングオートメーションシステムとの連携を前提にしたツールです。
5. Little Help Connect/リトルヘルプ・エージェンシー合同会社

HubSpot連携型:Little Help Connectは、HubSpotとLINEを高度に連携させる公式認定アプリです。
最大の特徴は、LINEでの行動履歴や友だち情報をHubSpotの顧客データと一元管理できる点にあります。HubSpotのワークフローを用いたステップ配信や、属性に応じたリッチメニューの出し分け、フォーム連携による顧客情報の自動取得が可能です。
CRMのデータをフル活用して、マーケティングから営業、CSまでをシームレスに自動化したい企業に最適です。
6. OMLINE-I(オムリン アイ)/株式会社テラスカイ

https://www.terrasky.co.jp/omline-i/
Salesforce連携型:LINE公式アカウントとSalesforceのService Cloudを連携させるカスタマーサポート特化型ツールです。
最大の特徴は、LINE経由の問い合わせをSalesforce上で一元管理し、高度な顧客対応を可能にする点です。
AIによる自動応答とオペレーターによる手厚い有人チャットをスムーズに切り替えられ、過去の応対履歴に基づいた的確なサポートを実現します。
コールセンターの効率化と顧客満足度の向上を両立したい企業に最適です。
失敗しないLINEのCRMツールの選び方!5つの比較ポイント
一度ツールを導入した後に別のツールへ切り替える際、データの移行が困難なケースがあります
必ず、以下の5点をチェックしてください。
【チェック1】初期費用・月額料金のトータルコスト
ツールの月額費用だけでなく、「LINE公式アカウント側のメッセージ送信料」を合算してシミュレーションしてください。
- ツール月額料金:月額 5,000円〜100,000円
- LINE公式アカウント月額料金:無料〜(通数に応じて数万円)
多機能なツールほど月額は高いですが、自動化によって人件費が削減できるなら「投資」として成立します。
【チェック2】既存システムとの連携実績
- 「既存システムにある購入データをLINE側に反映できるか?」
- 「店舗のレジシステムと会員IDを統合できるか?」
API連携の可否や、既存のコネクタがあるかを確認しましょう。
【チェック3】操作画面の使いやすさとサポート体制の有無
高機能でも使いこなせなければ意味がありません。
- 管理画面は直感的に操作できるか?
- マニュアルは充実しているか?
- 導入後のコンサルティングや、設定代行のオプションはあるか?
マニュアルだけでなく、設定方法の解説動画やノウハウがネット上で確認できるとよりいいでしょう。
【チェック4】必要なマーケティング機能の過不足がないこと
自社がやりたい施策に必要な機能が含まれているか精査します。
- セグメント配信: アンケート結果で分けられるか?
- リマインド配信: 予約の3日前に自動送信できるか?
- 流入経路分析: どのQRコードから入ったか判別できるか?
【チェック5】セキュリティ対策と個人情報保護への対応
特に顧客情報を扱うCRMツールでは、ISMS(ISO27001)認証の取得状況や、データの保存サーバーがどこにあるかなど、企業のセキュリティポリシーに適合するかを確認してください。
迷ったら「Lステップ」がおすすめ
数あるツールの中でも、特に導入社数が多く、UI(操作画面)が直感的で使いやすいのがLステップです。
マーケティングに必要な機能がすべて網羅されており、オンラインサロンから実店舗、BtoB企業まで幅広い業種で圧倒的な成功事例があります。
情報のキャッチアップもしやすく、困ったときに参照できるノウハウがネット上に豊富な点も、初心者にとって大きな安心材料といえるでしょう。
【注意点】ツール導入前に整理しておくべき運用体制
ツールを導入すれば売上が上がるわけではありません。
「ツールを入れるだけ」では成果が出ない理由
CRMツールはあくまで道具です。
伝えるメッセージやシナリオ、オファー(特典)が魅力的でなければ、ユーザーは動きません。
流入経路の設計とセットで考える
ツールが真価を発揮するのは、友だち数がある程度増えてからです。
店舗での声掛けやQRの設置、SNS広告、Webサイトからの誘導など、「どうやってLINEに登録してもらうか」の導線設計を一緒に行いましょう。
配信コンテンツ作成とデータ分析の担当者を決める
- 「誰が毎月の配信文を作るのか」
- 「誰が週次・月次で数値を分析し、改善案を出すのか」
という役割分担を明確にしてください。
費用対効果を最大にするには、運用することが大切です。
よくある質問(FAQ)
無料で使えるLINEのCRMツールはある?
多くのツールが無料トライアルを提供していますが、永続的に完全無料で全機能を使えるものは稀です。
ひと月の配信数に制限はありますが、Lステップのフリープランは無料で使えるので、フリープランから試すのもおすすめです。
導入後に別のツールへ乗り換えはできる?
導入後、別のツールへ変更することは可能です。
しかしLINE公式アカウントの仕様上、ツールの乗り換え時に「タグ」や「ユーザーの行動履歴」を引き継げないケースが多いため、最初のツール選びは慎重に行う必要があります。
API連携にはLINE公式アカウントの有料プランが必要?
LINE公式アカウント側が無料の「コミュニケーションプラン」であっても、Messaging APIを利用したツールの連携は可能です。
ただし、配信通数が増えれば追加料金が発生します。
まとめ|自社に最適なLINEのCRMツールで売上を最大化しよう
LINEのCRMツールは、顧客との絆を深め、ビジネスを自動化するための強力な武器です。
まずは自社の課題(工数削減なのか、売上アップなのか)を明確にし、本記事の比較ポイントを参考に最適なツールを選定してください。













