
LINEマーケティングを始める際、最初につまずくのが「Lステップとエルメ、どっちが良いの?」という疑問です。
どちらもLINE公式アカウントを拡張するツールとして知られていますが、情報が多すぎて違いがわかりにくく、SNSでもブログでもさまざまな意見が飛び交っています。
しかし実際には、両者は「どちらが優れているか」を比べるものではありません。
もっと本質的には、“何を実現したいかによって選ぶべきツールが変わる” という視点が必要です。機能表や料金プランだけを並べても、判断材料には十分とは言えません。
本記事では、Lステップとエルメの違いを“実務視点”でわかりやすく整理しました。ツールの特徴・向き不向き・選び方の基準を丁寧に解説します。
株式会社BALSA メディア編集部
Lステップ正規代理店として、累計50社以上の企業、250以上のLINE公式アカウントの導入・運用を支援。その実績に基づく“現場で使える情報”を発信しています。
目次
そもそもLステップとエルメは何が違うのか?
Lステップとエルメは、どちらもLINE公式アカウントに「自動化機能」や「顧客管理機能」を追加できる外部ツールです。しかし、その設計思想やターゲットユーザーには明確な違いがあります。
Lステップとは?できること・得意領域

Lステップは、LINEを本格的なマーケティングツールとして運用するための拡張ツールです。特に「条件分岐」「タグ管理」「顧客データの蓄積」「ステップ配信の細かな制御」など、高度な設計が可能です。
実務の現場では、顧客の行動データを元に精密なシナリオを組み上げ、「興味づけ → 教育 → 販売 → リピート」まで一連の流れを仕組み化するために使われています。
強力な反面、自由度が高いゆえに、慣れないうちは複雑に感じることも多いツールです。
エルメとは?特徴・できること・得意領域

一方のエルメ(L Message)は、より直感的に操作できる軽量型ツールです。画面のわかりやすさやステップ配信の簡単設定など、初心者でも扱いやすいよう設計されています。
必須となる基本機能は一通り揃っており、小規模店舗や個人事業主のように「複雑な導線までは必要ないが、自動化は入れたい」という層に多く選ばれています。
Lステップとエルメの違いを徹底比較
両者の違いをより具体的にイメージできるよう、実務で重要となるポイントに絞って比較していきます。
主要機能の違い
| 項目 | Lステップ | エルメ |
| 顧客データ管理 | 深く扱える | 基本的な管理 |
| タグ管理 | ◎ 細かく設定可能 | △ 限定的 |
| 条件分岐 | ◎ 高い自由度 | △ 自由度は低め |
| セグメント配信 | ◎ 細かなセグメント分け可能 | ○ 簡単なセグメント配信 |
| 自動振り分け | ◎ 自動で適切なグループに振り分け | △ 限定的 |
| ステップ配信 | ◎ 対応 | ○ 対応 |
| 複雑な導線設計 | ◎ 得意 | △ 不向き |
| 向いている用途 | 複雑な顧客管理、細かなセグメント対応 | シンプルな教育配信、基本的な配信 |
| 具体例 | 資料請求者・セミナー申込者・購入者など細かく自動振り分け | シンプルな自動配信で十分な場合 |
Lステップは、顧客データを深く扱えることが最大の特徴です。タグ管理や条件分岐を使い、細かな顧客セグメントごとに異なる体験を提供できます。たとえば、資料請求をした人・セミナー申込者・購入者といったグループに自動で振り分け、適切なメッセージを自動で届けることが可能です。
一方エルメは、ステップ配信や簡単なセグメント配信はできますが、分岐の自由度はLステップほど高くありません。複雑な導線を作らない場合や、シンプルな教育配信だけで十分な場合には必要十分と言えます。
料金の違い
| プラン名 | Lステップ | エルメ |
| フリープラン | 0円
(月間200通) |
0円
(月間1,000通) |
| スタートプラン | 5,000円/月
(月間5,000通) |
なし |
| スタンダードプラン | 21,780円/月
(月間30,000通) |
10,780円/月
(配信制限なし) |
| プロプラン | 32,780円/月
(月間50,000通) |
33,000円/月
(配信制限なし) |
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 契約期間の縛り | 3ヶ月
(3回課金後から解約可能) |
なし |
| 友だち数上限 | 記載なし |
フリー・スタンダード:5万人 プロ:10万人 |
料金体系にも大きな差があります。
Lステップは月額費用に加え、プランによって利用できる機能が増えます。中規模以上のビジネスでは“プロプラン”を選ぶことが多く、費用は一定のラインを超えてきます。
エルメは比較的安価で始められ、個人事業主や小規模事業でも導入しやすい料金帯です。
ただし、数千〜数万規模のリストを扱うビジネスになると、機能不足が感じられるケースも出てきます。
操作性・学習コストの違い
初めて触ったときの学習コストは、明らかにエルメのほうが低いです。画面のUIが直感的で、操作手順が視覚的に理解しやすい構造のため、「いま何を設定しているのか」が迷いにくくなっています。
Lステップは高機能ゆえに、使いこなすまでに一定の時間が必要です。しかし一度理解すれば、表現できる導線の幅は飛躍的に広がります。
結局どっちが最適?用途別のおすすめ選び方
ここからは、実際の現場で「こういう状況ならこれを選ぶべき」という判断軸を提示します。
手軽にスタートしたい方や成長中の事業者に最適なのは?
たとえば、エステサロンや整体院、スクール運営者など、1人〜少人数で運営しているビジネスであれば、エルメのほうが扱いやすいケースは多いです。
ステップ配信をサクッと作りたい人や、複雑なセグメントは不要で「まずは最低限の導線をつくりたい」という場合は、シンプルにエルメが適しています。
こんな方にはエルメが向いている
- 成長途中で、まずはコストを抑えてスタートしたい
- 店舗ビジネスで、予約や簡単な告知導線だけ整えたい
- 本格的なセグメントやスコアリングまでは必要ない
- マーケ担当として、直感的に使えるツールで生産性を高めたい
本格的な仕組みを作りたい企業に向くのは?
一方で、カウンセリング業・BtoBサービス・クリニック・教育事業など、顧客ステータスが多層化するビジネスでは、Lステップのほうが圧倒的に適しています。
顧客の状態を細かく把握して教育したい、資料請求者から有料サービスへの移行率を上げたい、といった“売上構造そのものを改善したい”場合は、Lステップの自由度が欠かせません。
こんな方にはLステップが向いている
- LINE経由の売上をしっかり伸ばしたい
- すでにある程度集客できており、あとは「教育と成約率」を高めたい
- オンライン講座・高単価サービス・BtoBなど、顧客の検討期間が長い
- YouTubeやSNS広告など、複数チャネルからLINEに集客している
Lステップ・エルメのメリット・デメリット
ツールを理解するうえで欠かせないのが、メリットだけでなくデメリットも知ることです。
Lステップのメリット・デメリット
Lステップは、自由度・機能性・拡張性の高さが大きな魅力です。大規模運用に耐える仕組みがあり、成長フェーズでも“そのまま使い続けられる”のは強みです。
一方で、初心者にはやや難しく、学習コストがかかります。設計を誤ると機能が活かしきれないまま終わり、「とりあえず入れたけど成果が出ない」という事態につながることもあります。
エルメのメリット・デメリット
エルメの魅力は“わかりやすさ”。直感的に使えるため、スピード感を持って導線を作れます。シンプルな運用であれば、費用対効果も非常に高いです。
ただし、複雑なビジネスモデルや高度な施策には限界があります。成長していく過程で「もっと細かな自動化が必要」と感じた時、Lステップへの移行を検討する企業も少なくありません。
比較して見えてくる決定的な違い
両者を比較したときに本質的な違いとして浮かび上がるのは、「どの段階のビジネスに合うツールか」 という点です。
中〜長期的な仕組み化が必要な企業 → Lステップ
といった考え方もできます。機能面だけでなく、ビジネスのステージを踏まえて選ぶと失敗しません。
まとめ|Lステップとエルメの違いを理解して最適な選択を
Lステップもエルメも、どちらも優れたLINE拡張ツールです。しかし選ぶべき基準は「機能の多さ」ではなく、あなたのビジネスの目的・規模・成長ステージ によって変わります。
エルメは小規模かつシンプルな導線に最適。
Lステップは複雑な顧客動線を扱うビジネスや、長期的な仕組みづくりに強みがあります。
どちらを選ぶにせよ、最も大切なのは「何を達成したいのか」を明確にし、その目的に合った形でLINEを活用することです。






